競輪で失格になる条件とは?禁止行為を完全まとめ!
競輪を始めたばかりの初心者の人って競輪ルールをそこまで知らない人が多いかもですよね。
今回はそんな競輪のルールの中で、これをやっちゃうと失格という禁止行為についてまとめていきます。
競輪で失格となる条件・禁止行為まとめ
じゃあさっそく禁止行為をまとめていきます。
義務を含めると12個くらいかな。
- 敢闘の義務
- 過失走行の禁止
- 内側追抜き等の禁止
- 外帯線内進入の禁止
- 押圧・押し上げ・押し合いの禁止
- 斜行・蛇行の禁止
- 中割りの禁止
- 内圏線踏切りの禁止
- イエロー・ライン踏切りの禁止
- 先頭員早期追抜きの禁止
- 先頭員に対する妨害等の禁止
- 周回誤認
詳しくみていきましょう。
【出典元】
- 主な競技規則・判定基準一部抜粋・競輪ルールブック(KEIRIN.JP)
- 競輪ルールブック 抜粋版(PDF)
敢闘の義務
選手は、暴走、過度のけん制などはしてはならず、勝利を得る意志をもって全力を尽くして競走しなければならない
この規則で失格基準になるのは
- 暴走や過度のけん制で勝機を逸したと認められる場合
- 正当な理由なく競走を放棄したり、怠慢競走と認められる場合
です。
つまり・・・
「勝とうと思って走っていない選手は失格!」
ということ。
まあそうですよね。
これ競輪の八百長の記事に書いたことに似てますが、そういう人がいたら迷惑ですもんね。
真剣にやってる人に失礼です。
過失走行の禁止
選手は、過失走行により走行の安全に支障を及ぼすことがないよう、細心の注意を払って競走しなければならない
この規則で失格基準になるのは
- 不注意走行によるふらつきなどで自ら落車したり、他の選手を落車させる
- 自分や他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
です。
つまり・・・
「不注意が原因の落車や自転車の故障は失格!」
ということですね。
内側追抜き等の禁止
選手は、外帯線の内側を前走する選手に対し、内側への差込み及び内側からの追抜きを行ってはならない
バンクは内側から順に
- 緑の部分が「退避路」
- その次にある白線が「内圏線」
- 次の白線が「外帯線」
- 黄色い線が「イエロー・ライン」
になっています。
ということは「外帯線の内側を前走する」というのは、2番目の白い線より内側を走っている選手ってことですね。
この規則で失格基準になるのは
- 外帯線の内側(退避路を含む)を前走する選手の内側に差し込む
- それが原因のふらつきなどで自ら落車したり、他の選手を落車させる
- 自分や他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
- もしくはその選手を内側から追い抜いてしまった場合
です。
つまり・・・
「2番目の白線よりも内側を走っている選手をさらに内側から抜こうとしたら失格!」
ということですね。
外帯線内進入の禁止
選手は、内圏線と外帯線の間を走行する選手と並走する場合は、外帯線の内側に入り、または他の選手と外帯線の内側に入らせてはならない
この規則で失格基準になるのは
- 内圏線と外帯線の間を走行する選手と外帯線の間に自ら入る
- 他の選手を入らせたことでふらつくなどして、自ら落車したり、他の選手を落車させる
- 自分や他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
です。
つまり・・・
「2本の白線内を走っている選手の外側から白線内に並んで入ってきたら失格!」
ということですね。
押圧・押し上げ・押し合いの禁止
選手は、身体または自転車の全部もしくは一部を用いる方法によって、他の選手を押圧し、もしくは押し上げ、または他の選手と押し合いを行ってはならない
この規則で失格基準になるのは
- 押圧、押し上げもしくは押し合いを行う
- それによるふらつきなどで、自ら落車したり、他の選手を落車させる
- 自分や他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
- それによって他の選手の進路を変更させて急激に後退させる
- 押し合いによって互いに後退してしまったりした場合
です。
たぶん失格で一番多いのがこれです。
あとはこれも失格になります。
- 同じ選手に対して強い当たりを繰り返す・長い間続ける(6秒程度以上)
- 内外線間の幅の4倍程度の押し上げを行う
- 外から押圧して外帯線の内側を前走する選手の内側に差し込んだりした場合
ほかにもこういうのも失格に…
- 自ら内圏線を踏みきって内側の選手を最終バック到達前なのに5秒程度以上押圧する
- 最終バック到達後は3秒程度以上押圧する
- その幅が内外線間の幅の約2倍以上に至った場合
基準の数値を明確に設定してあるものあるのですが、“約”とか“程度”と付けていたりでけっこう大まかなとこもあるんですよね。
まとめると・・・
「あまりにも強引な押圧・押し上げ・押し合いをしたら失格!」
ということですね。
斜行・蛇行の禁止
選手は、斜行または蛇行して、他の選手の競走を妨害し、または自らの走行の安全に支障を及ぼしてはならない
この規則で失格基準になるのは
- 斜行や蛇行する
- それによってふらついて、自ら落車したり、他の選手を落車させる
- 自分や他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
- それによって他の選手の進路を変更させて急激に後退させる
- 押し合いによって互いに後退してしまったりした場合
です。
あとはこういうのもNGです。
- 外側への斜行を内外線間の幅の4倍程度の幅で急激かつ一方的に行う
- イエロー・ラインを越えて他の選手の進路を著しく狭めたとき
まとめると・・・
「著しい斜行や蛇行で他の選手の邪魔をしたら失格!」
ということですね。
中割りの禁止
選手は、先行して並走する選手との間に走行の安全に必要な相当の感覚を保持できる場合でなければ、その間に差し込み、またはその間を通って追い抜いてはならない
この規則で失格基準になるのは
- 中割りをする
- それによってふらついて、自ら落車したり、他の選手を落車させる
- 自分や他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
です。
つまり・・・
「前で並走する選手の間を強引にこじ開けていったら失格!」
ということですね。
内圏線踏切りの禁止
選手は、内圏線の内側に入って走行してはならない
失格基準になるのは
- 最終周回のバック・ストレッチ・ライン到達前は6秒程度以上・到達後は4秒程度以上、内圏線を踏み切って継続して走行した場合
- 内圏線を踏みきったまま、外側を走行する選手を追い抜いて決勝線に到達した場合(落車などでの入線を除く)
です。
まとめると・・・
「1番目の白線内を長時間走ったり、白線内から外側の選手を抜いてゴールしたら失格!」
ということ。
この失格もけっこうよくありますね。
イエロー・ライン踏切りの禁止
先頭走者は、△△から最終周回バック・ストレッチ・ラインの間において、イエロー・ラインの外側を走行してはならない(△△とは、競走路が1周500メートル及び400メートルの場合は『最終周回前々回のバック・ストレッチ・ライン』とし、1周335メートル及び333.3メートルの場合は『最終周回前々回に入るホーム・ストレッチ・ライン』とすること)
この規則で失格基準になるのは
- 上記の区間にラインの外側を2秒程度以上継続して走行した場合
です。
つまり・・・
「青板バック(33は青板ホーム)から最終バックまでの間、イエロー・ラインの外側を長時間走り続けると失格!」
ということですね。
先頭員早期追抜きの禁止
競走選手は、先頭員が○○に到達するまでは、先頭員を追い抜いてはならない(○○とは、競走路が1周500メートルの場合は『最終周回前回のバック・ストレッチ・ライン』とし、1周400メートルの場合は『最終周回前回に入るホーム・ストレッチ・ライン』とし、1周が335メートル及び333.3メートルの場合は『最終周回前々回のバック・ストレッチ・ライン』とすること)
まとめると・・・
「500は打鐘、400は赤板、33は青板バックまでに先頭員を抜いたら失格!」
ということですね。
先頭員に対する妨害等の禁止
競走選手は、誘導中または退避中の先頭員に対して、妨害行為または危険性の高い行為を行ってはならない
この規則で失格基準になるのは
- 誘導中または退避中の先頭員に妨害行為もしくは危険性の高い行為を行う
- それによってふらつくいて、自ら落車したり、他の選手を落車させる
- 自分や他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
- その他、上記にあるような他の選手に対する禁止事項を先頭員に行った場合
です。
つまり・・・
「先頭員に対して妨害行為をしたら失格!」
ということですね。
周回誤認
選手が次の各号のいずれかに該当したときは、その選手は失格とする。
(1)周回数を少なく誤認したことにより、他の選手に遅れて決勝線に到達したとき。
(2)決勝線以外の線を決勝線と誤り、あたかも決勝線であるかのごとく自転車を投げるなどして、他の選手に遅れて決勝線に到達したとき。
(3)周回数を多く誤認したことにより、他の選手に遅れて決勝線に到達したとき。
(4)競走において、周回数を誤認して競走したとき
ちょっと長いですが、まとめると・・・
「周回数を間違えてまともなレースをしなかったら失格!」
ということですね。
失格行為を見極めて競輪を楽しもう
ということで今回は、競輪の禁止事項についてまとめました。
色々あって頭こんがらがるかもですが、理解できていると競輪で何かハプニングが起こったときに困らなくて済むと思います。
そんな感じで色々ルールも知っておきましょう!